e-MotorChamberイメージ図(上)と施設断面図(下)

 オータマは、1964年に創業した磁気シールドメーカーで、独自の技術でオンリーワンを目指している。近年の世界的なEV普及の加速化を背景に、グループ会社でEMC(電磁両立性)試験所として30年以上にわたってトップクラスの測定実績を持つ株式会社e・オータマと協同で、高電圧EVモータの画期的なEMC試験システム「e-MotorChamber」を開発。2020年6月に発表した。e・オータマ富士松試験所内にあるデモ設備(愛知県刈谷市)では、同システムを利用したEMC試験が実施できる。

 e-MotorChamberは、独自開発の技術によりロングシャフト1本で供試モータとダイナモメータを接続するシンプルな構造で、2万回転以上の高速回転と高トルクを実現。EVモータのEMC試験に関して、国際規格や自動車メーカー規格など幅広くカバーする。システムは要望に合わせたスペックにカスタマイズ可能で、既存暗室を改造することもできる。

 システムの販売を手掛けるオータマ、EMC試験のプロフェッショナルが集まるe・オータマ、そしてA2LA認定の校正機関であるオータマ校正サービス。オータマグループ3社のシナジー効果により、販売から試験サービス、アフターフォローまで、広範囲なサポートを実現していく。

e-MotorChamberのスペックなど技術詳細については、

https://www.e-motorchamber.jp/