「どこもかしこも黄金だった」。場所はエジプト・ルクソール近郊の王家の谷。考古学者のハワード・カーターが、玄室(埋葬室)に続く前室の扉の一部に穴を開け、室内を覗いた時の様子をこう語った。闇の中から浮かび上がったのは、3千年以上の間、ほぼ手つかずだった少年王の埋葬品。今年はツタンカーメン王墓の発見から100年となる◆今年の干支は「壬寅(みずのえとら)…