トヨタ自動車は、高級ブランド「レクサス」の一部とSUV「ランドクルーザー」を生産する国内4工場の稼働を一部停止する。新型コロナウイルスの感染が広がる東南アジアからの部品調達難に加え、国内の物流ひっ迫などが影響し、減産台数は約5500台となる見通し。
「LS」「IS」などを生産する田原工場(愛知県田原市)第3ラインと、トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)の宮田工場第1ラインで13日1直から15日2直までの稼働を停止する。また挽回生産で休日出勤予定だった18日は、「ランドクルーザー」シリーズを生産するトヨタ車体の富士松工場(愛知県刈谷市)第1ライン、同吉原工場(同豊田市)第1と第2ラインの稼働を停止する。田原第3ラインは18日に加え25日も生産を中止する。
トヨタは12月の国内生産を7カ月ぶりに全工場で通常稼働に戻し、グローバルでは12月として過去最高の生産計画を立てていたが、8日からレクサスの生産を一部停止し、11日までの減産影響を約3500台としていた。今回、稼働停止が広がったことで12月の減産台数は約9000台となる。2021年度の生産見通しである900万台は維持する方針だ。