リチウムイオン電池(写真はイメージ)

 トヨタ自動車は、米国に建設する車載用電池工場を南東部のノースカロライナ州に決めたと発表した。2025年から稼働させ、まずはハイブリッド車(HV)向けの電池を年間80万台分、生産する。将来的には年間120万台分にまで増やす。

 北米トヨタと豊田通商が7日までに発表した。両社が出資する生産子会社の名称は「トヨタ・バッテリー・マニュファクチャリング・ノースカロライナ(TBMNC)」とする。稼働開始時には4本のラインでそれぞれ年間20万台分のリチウムイオン電池を生産する。将来的には生産ラインを少なくとも6本に増やす計画だ。新工場では1750人を新たに雇用するほか、稼働に必要な全ての電力を再生可能エネルギーでまかなうことにしている。

 工場用地や建物などを含む投資額は約12億9千万㌦(約1430億円)で、10月に公表した米国での電池生産投資(約3800億円、用地・建物費用を除く)の一環となる。

 トヨタは、30年時点で北米の電動車販売(トヨタ・レクサス車)が全体の7割にまで高まるとみており、電池の現地生産体制を整える。