CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2021年11月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングではKDDIの格安スマホ「UQ」が前月の4位から首位に浮上。日清食品のカップ麺「どん兵衛」が同8位から2位、日本マクドナルド「ブッチぎりで、タブチ!シリーズ」がトップテン圏外から3位へとそれぞれランクアップした。自動車業類は10カ月連続で総合トップテンを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象やその商品に対する購買意向などを聞いた。今回の対象期間の2021年10月20日~11月19日に放映された全CMは2688銘柄(前月比85銘柄増)。このうち自動車業類は63銘柄(同5銘柄減)だった。

 自動車業類ではダイハツ工業の小型SUV「ロッキー」が首位を獲得。2位は前月と同じくスズキ「ソリオ」、3位は日産自動車「ノート」だった。また、日産「セレナ」、横浜ゴムのスタッドレスタイヤ「アイスガード」、トヨタ自動車「カローラ」、ホンダのイメージアップCMがトップテンに入った。

 CM総研はこれらの中からロッキーに注目した。ロッキーのCM好感度業類1位は19年12月度以来でほぼ2年ぶり。新モデルが搭載したハイブリッド機構のエンジン、モーターが駆動する様子を映す技術面にフォーカスした30秒CMに続き、「らしく、ともに、軽やかに」というコピーで新モデル「e:smart」を訴求する新CMの2篇を展開。SNSを中心にネット上で注目を集める新世代シンガー、yamaの「天色」をBGMに棚田に沿って続く道を走行するe:smartを映したCMがスコアを伸ばした。成人男性に支持され、CM好感要因では「音楽・サウンド」「商品にひかれた」で票を伸ばした。