「ホンダハート」のHP

 ホンダは国内市場でブランド戦略を見直す。系列販売会社が地域で展開している広告宣伝費用をサポートする制度を取りやめる一方で、ホンダがブランドイメージ向上を図るためのメッセージなどを、さまざまな媒体を活用して全国統一で打ち出していく。メーカーであるホンダがブランド力を向上することに責任を持ち、系列ディーラーには販売活動に専念してもらう体制を整える。国内で販売競争が激化する中、ホンダブランドの競争力強化を図りながら新車販売を促進する。

 ホンダは、都道府県に設けているホンダ系列ディーラーで組織する「ホンダ会」に対して、チラシやテレビCMなどの広告宣伝活動を行う費用の3割を「地域宣伝支援」として補助してきた。この制度を2022年3月末で廃止し、販売会社が実施する広告宣伝の支援を取りやめる。

 新型車の宣伝活動やホンダブランドのイメージ向上を図るための活動は、ホンダが担当し、全国統一のブランディングを展開していく。系列ディーラーからホンダのブランド力をアップするための取り組みを切り離し、独自の来店促進の取り組みなど、販売活動に専念してもらう。

 新しいブランド戦略への移行を前に、ホンダは11月から新たなコミュニケーションプロジェクト「ホンダハート」を開始している。四輪車や二輪車、航空機「ホンダジェット」など、ホンダが手がけているさまざまな製品やサービスを、音楽アーティストなどに実際に体験してもらい、その様子を伝えるほか、企業としての取り組みなども紹介するプロジェクトで、テレビCMやウェブ動画などを展開する。今後、ホンダハートの公式サイトやユーチューブ、SNSなどを通じて若い世代をはじめ多くの人にホンダに関する情報を発信、ブランドイメージの向上を図る。

 ホンダでは、若者のクルマ離れが進む中、製品やサービスなどのブランドに関係する情報はホンダが全国統一した形で発信し、ホンダブランドのイメージアップを図る。これに歩調を合わせて系列販売会社が販売活動を展開することで、国内市場でホンダブランドの存在感を高める。