「ライディングアシスト2.0」によって無人・スタンドなしでも自立可能

 ホンダは25日、停止しても転倒しないバイクを開発して公開した。二足歩行ロボット「アシモ」の開発で培った姿勢制御技術を二輪車用に応用した技術「ライディングアシスト2・0」によってライダーが足を付かない状態で低速走行や停止ができる。

 同社では前輪操舵を自動制御することでバランスをとって転倒しないバイクを開発し、米国のテクノロジー見本市「CES2017」に出展した。今回、サーボモーターを使用する車体・後輪揺動機構を開発し、前輪操舵アクチュエーターによるステアリング制御と、車体の重心を別々に動かせるようにしたライディングアシスト2・0を開発した。

 倒れた方向と反対側に車体を動かして復元力を発生する。前輪の操舵と車体のロールが自由になるため、バランスをとりながら操縦自由度を両立したとしている。ライディングアシスト2・0を搭載した開発車両は電気バイクだが、内燃機関にも搭載できるとしている。

 同社では、将来的に倒れないバイクの実用化を目指す。

(2021/11/26修正)