スズキは24日、豊田通商とインドに設立した使用済み車両の解体・リサイクルを行う合弁会社「マルチ・スズキ・トヨツウ・インディア(MSTI)」が23日に稼働したと発表した。自動車保有台数が拡大するインド市場において、豊通が待つ解体・リサイクルのノウハウを生かし、地球温暖化や土壌汚染などの環境問題に対応する。
MSTIは、スズキのインド子会社のマルチ・スズキ・インディアが50%、豊通が25%、豊通のインド子会社のトヨタ・ツウショウ・インディアが25%を出資し、19年10月に設立。このたび、ウッタル・プラデーシュ州ノイダ地区の施設が稼働した。
インドでは自動車市場の拡大に伴い、環境に配慮した適切な廃車の処理が課題となっている。同施設では国内外で自動車リサイクル事業を展開する豊通のノウハウを生かし、使用済み車両の仕入れから解体までを適切に行う。MSTIは処理したスクラップを素材として販売する。処理台数は月間2千台を目指す。