米国では1960年代以降、タバコ会社に対する健康被害の訴訟が相次いだが、タバコ会社が勝訴するケースがほとんどで、一審で個人が損害賠償を勝ち取っても上級審でひっくり返される◆流れが大きく変わったのは医療費の増加に頭を抱えた州政府が相次いでタバコ会社に医療費を求めて提訴した90年代だ。裁判でタバコ会社が喫煙者の健康被害やニコチンが依存性を持っているこ…