トヨタ自動車は28日、「GR86」を発売した。スバルと共同開発した2代目のライトウェイトFR(後輪駆動)スポーツカーで、月販700台を見込む。

 企画とデザインはトヨタ(ガズーレーシングカンパニー)、設計開発はスバルがそれぞれ担った。初代では2種類にとどまっていた個別部品を11種類へと増やし、GR86とスバル「BRZ」とで走行性能に明確な違いを持たせたことも特徴だ。スバルの群馬製作所本工場(群馬県太田市)で生産する。

 水平対向エンジンの排気量を2・0リットルから2・4リットルに拡大しつつ、車体サイズは従来型をほぼ踏襲し、加速や旋回などの性能を向上させた。自動変速機(AT)仕様には、スバル「アイサイト」を初めて採用した。

 2代目からGRブランド専売車とし、車名ロゴも一新した。カスタマイズ(合法改造)用に「GRパーツ」を豊富にそろえたほか、サブスクリプション(定額利用)サービスのKINTOでは、一定条件下でカスタマイズを認めるメニューも初めて加えた。

 車両価格は279万9千~351万2千円(消費税込み)。旧型と比べ2万5千~12万7千円ほど上がった。