岡井社長(左から2人目)

 電動キックボードの開発・販売を手がけるLuup(ループ、岡井大輝社長、東京都渋谷区)は21日、横浜市みなとみらい21地区で、電動キックボードのシェアリングサービスの提供を開始した。横浜市などとの包括連携協定に基づく実証実験の一つとして行うもの。移動手段が徒歩以外に少ない観光エリアにおける交通網の充実や、ラストワンマイルの移動課題の軽減などを検証する目的で実施する。

 シェアリングサービスに利用する電動キックボードは40台。利用するにはスマートフォン向けの専用アプリをダウンロードして、会員登録する必要がある。運転免許証の登録と道路交通法の確認テストの受講も必須となっている。キックボードのポート(設置場所)検索や予約などの申し込みも全てアプリからできる。

 走行可能エリアは、横浜市西区、同神奈川区、同中区となる。料金は初乗り10分で110円。以降は、1分ごとに15・5円かかる(消費税込み、実証実験での価格設定)。

 同日、横浜市西区のドックヤードガーデンで報道向けの発表会を行った。岡井社長は「横浜の皆さんに新しい移動手段を提供していきたい」と挨拶した。また横浜市都市整備局の小池政則局長は「電動キックボードは風を感じながら移動できる。横浜の街にふさわしい乗り物が加わったと思う」と利用者増への期待を述べた。

 同社は、電動キックボードのシェアリングサービスを4月から東京都内で、5月から大阪市内でそれぞれ行っている。