レクサス・インターナショナルの佐藤恒治プレジデント(左)と室屋義秀選手

 トヨタ自動車は21日、来年から新たに始まるエアレース世界選手権に「レクサス・エアレーシング」として参戦すると発表した。レクサス・インターナショナルの佐藤恒治プレジデントは「限界を超えた技術の課題をアジャイルで解決したり、カーボンニュートラルにつながる技術を見つけ、モータースポーツが社会的責任を果たす形になっていけばいい」と語った。

 2017年に優勝した室屋義秀選手率いるパスファインダー(福島県福島市)とチームパートナー契約を結び、技術者や運営をサポートする人員を派遣する。レースごとに空力を改善したり、エンジンの冷却性能を高めたりするなどの改良を行う。開発成果はレクサス車にも反映させる。トヨタは16年から室屋選手とパーソナルパートナー契約を結び、レース活動を支援してきた。今後は同じチームとしてレースを戦う。

 エアレースは航空機を用いたタイムトライアル競技。世界選手権としては「レッドブル・エアレース」が19年で終了し、来年から新たに「ジ・エアレース・ワールドチャンピオンシップ」が始まる。23年にはカーボンニュートラル燃料を導入し、電動化も計画されている。