トヨタ自動車は、運転負荷の軽減やペダル踏み間違いの防止につながる「安心ドライブサポートクッション」を15日に全国の系列販売会社とトヨタレンタリース店経由で発売した。
純正シートの座面に取り付けるもので、座面左右のクッションが太ももを横から支え、右足先をブレーキペダル側に寄せることでペダルの踏み間違いを防ぐ。また、ペダルを踏み換える際に動く「長内転筋」の負荷が減ることも社内調査でわかった。運転中の上半身を安定させる効果もあり、高齢者に限らず、職業運転手や女性ドライバーなどに幅広く役立つと同社は見ている。販売目標は明らかにしていないが「予想以上に販社からの反響が大きく、販売目標を上方修正している」(トヨタ担当者)という。
ニット素材を使った「ベーシック」(税込み価格4290円)、スウェード調表皮の「ラグジュアリー」(同6160円)の2タイプを用意。調整用のクッションバッグもつけた。「プリウス」「アクア」「ルーミー」など43車種に数分で取り付けられる。純正シートカバーなどを手がけるサンショウ(山本新一社長、浜松市東区)が生産を手がけ、1年間のメーカー保証もつけた。
トヨタとしては、専用スマートキーで急加速を防ぐ「サポキー」、後付けの「ペダル踏み間違い防止装置」、プリクラッシュセーフティー機能の更新などと合わせて「安全4商品」と位置づけ、高齢化に伴う交通事故の防止を目指していく考えだ。