ホンダの子会社で航空機事業を手がけるホンダエアクラフトカンパニー(HACI、ノースカロライナ州グリーンズボロ、藤野道格社長)は、小型ビジネスジェットのコンセプト機を米国で開催中のビジネス航空機ショーで発表した。現行機に対し機体を1クラス上の「ライトジェット機」に大型化するとともに、航続距離を約2倍の4862キロメートルに伸ばし、同クラスとしては世界で初めてアメリカ大陸横断を可能にする構想を打ち出した。
参考出展したのは最大11人が搭乗できる「ホンダジェット2600コンセプト」で最大巡航速度は450ノット(時速約833キロメートル)、最大運用高度は4万7千フィート(約1万4326メートル)。ホンダ独自の主翼上面エンジン配置や自然層流翼型・ノーズ、コンポジット胴体を進化させ、燃費を向上。通常のライトジェット機と比べて20%以上の燃費向上実現を目指す。
参考展示を通じて需要や市場ニーズを検証する。