ブリヂストンは、国内の自動車用シートパッドの生産拠点を再編すると発表した。国内グループ会社のブリヂストンケミテック(BSCT)の上尾製造所(埼玉県上尾市)を2023年10~12月期中に閉鎖し、BSCTの名張製造所(三重県名張市)、防府製造所(山口県防府市)、ブリヂストン化成品の鳥栖工場(佐賀県鳥栖市)の3拠点に集約する。

 生産拠点を集約することで自動車用シートパッド事業の体質を強化する。上尾製造所の従業員数は9月末時点で63人。引き続き豊富な経験や技術、チームワークなどを生かして他製造所などで活躍してもらうことを前提とし、主にBSCTの名張製造所に振り分ける予定だ。

 ブリヂストンは中期事業計画(2021~23年)に沿って収益体質の改善に向けた事業の再編を検討、実行しており、今回の再編もその一環とする。