コロナ禍のマイナス影響から経済が回復基調に転じる中、人手不足が業界を問わず深刻化している。また浸透しつつあるテレワークに対応した人事管理の再構築も急がれる。接客領域でデジタルトランスフォーメーション(DX)を推し進めるジールス(清水正大代表取締役CEO、東京都目黒区)と日刊自動車新聞社は、自動車販売・整備業における人事DX推進をテーマに、自動車業界などにおける具体的な成功事例に基づくDXの有効性を発信する無料オンラインセミナーを10月29日に共催する。当日は、HR(人事管理)テクノロジーを駆使して幅広い業界で組織活性化を実現するHRテック企業3社が登壇する。今後3回にわたり、毎週木曜日に登壇者プレインタビューを連載する。
セミナーで成功事例も紹介
HRBrain(エイチアールブレイン、堀浩輝代表取締役、東京都渋谷区)は、人材データの管理・分析・活用を通じて戦略的な人事の意思決定をサポートするクラウドサービス「エイチアールブレイン」を中小から大手企業に幅広く展開する。自動車業界でもトヨタ系販売店などで導入実績を重ねている。
―事業概要について
「人材データの活用や人事評価、タレントマネジメントの各業務オペレーションをクラウド化で効率化することで戦略人事を実現するサービスを開始して約4年半になる。幅広い業種で1千社以上に導入実績を持ち、自動車販売業界でも福島トヨタ様や神戸トヨペット様など採用企業が拡大している」
―同業他社と比べた場合の貴社サービスの強みは
「ユーザー目線を重視したデザインでシステムの使い勝手が良い点に加え、システム導入後もユーザーに使いこなしてもらえるまでスタッフがサポートを継続する点を高く評価されている。また、システム提供に止まらず、人事制度を提案するなどコンサルティングチームを擁する点も当社の持ち味だ」
―他業種と比べて、自動車販売業界の課題は何か
「書面やエクセルで人事評価を運用することで集計にかなりの時間を割かざるを得ないケースが目立つ。また数的指標を基にした営業スタッフ評価と異なり、サービスエンジニア評価が感覚的かつ主観的になりがちな事例が散見される。販売店の合併や取り扱い車種の併売化の加速で、ばらばらな評価制度の再構築も課題だろう。当社サービスの導入により、人事評価にかかる時間を7~8割削減できた成功事例がある」
―自動車メーカーがビジネスモデルを変えてきている
「自動車業界は、人事課題が経営課題に直結する傾向があり、業界全体が人事管理領域で変化を求めている印象だ。販売店はメーカーの変化をアシストするべく人事課題を解決する必要があるだろう。人材不足、新たな働き方に加え、車の売り方が変わりつつある現状に対応できる人材を育成する必要がある」
―自動車業界にどのような変化を起こしたいか
「経済大国だった頃の日本を取り戻すべく、個々の社員の解き放たれていない情熱をしっかりと開放していくような企業を1社でも多く生み出したい。このためには、頑張っている社員が評価される仕組み作りが肝要。テレワークの浸透で『評価手法が分からなくなった』という問い合わせが増えているが、例えば当社サービスでは上司と部下の定期的なやりとりの履歴を残すことで、コミュニケーション不足解消による適切な評価を可能にする。セミナーでは具体的な導入事例も紹介したい」
無料オンラインセミナーへの参加申し込みはこちらから。
https://dx.zeals.co.jp/njd_zls_event001h