底堅い売れ行きで首位を維持したミニ

 日本自動車輸入組合(JAIA、ティル・シェア理事長)がまとめた2021年度上期(4~9月)の外国メーカー車モデル別新車販売台数は、BMW「MINI(ミニ)」が年度半期として12期連続で首位となった。前年同期比12・4%減の8285台とマイナスに転じたものの、5月に実施した3/5ドア車などの一部改良も追い風に底堅い売れ行きを見せた。6月に全面改良したフォルクスワーゲン(VW)「ゴルフ」が2期ぶりに2位に返り咲き(20年度下期は20位)、3位にBMW「3シリーズ」が続いた。

 上位20モデルのうち、販売台数が前年同期を下回ったのは4モデル。前年同期に3位だったメルセデス・ベンツ(MB)「Aクラス」は同16・7%減の3395台で9位だった。Aクラスが6位以下となるのは全面改良を控えていた18年度上期以来6期ぶり。今秋に全面改良する「Cクラス」も統計を開始した16年度以来、初めてトップ20圏外となるなど、MBの主力車種が低調だった。一方、「Gクラス」が同24・2%増の2642台で15位、21年1月に全面改良した「Sクラス」が7期ぶりにトップ20入りして17位となるなど、高価格帯モデルの好調ぶりも浮き彫りとなった。

 最近の新型車では、20年6月に投入したMB「GLB」が11位、同7月に投入したVW「Tロック」が4位と、いずれも2期連続でトップ20入りし、SUV人気の根強さを裏付けた。トップ20のうち、SUV専用車は前年同期より1車種増え、7車種だった。