バーティカルエアロスペース社製eVTOLの飛行イメージ

 丸紅と子会社の丸紅エアロスペース(遠矢源太郎社長、東京都千代田区)は24日、電動垂直離着陸機(eVTOL)の開発を進める英バーティカルエアロスペースとエアモビリティに関する新規事業の創出に向けて業務提携契約を締結したと発表した。eVTOLをはじめとしたエアモビリティの日本国内における市場調査や事業化への検討などを行う。

 今回の提携では、国内の市場調査や機体認証に関する課題の調査、運航サービスに必要な離発着ポートなどのインフラ構築に向けた調査などに取り組む。エアモビリティの事業化に向けては、機体の開発や運航に関するルールづくりが欧米を中心に急速に広がっている。国内においても次世代モビリティの一つとして官民で実用化に向けて機運が高まっている。

 丸紅と提携するバーティカルエアロスペースは、英国政府の支援を受けeVTOLの開発を進めており、これまでにエアラインや航空機リース会社から最大1千機の受注実績を持つ。バーティカルエアロスペースとの連携により、エアモビリティの国内導入に向けた動きを加速させていく。