カローラクロス

トヨタ自動車は9月17日、10月に生産調整する国内14工場、27ラインの稼働停止日を発表した。新型「ランドクルーザー(300系)」などを生産するトヨタ車体吉原工場第1ラインで最大11日間稼働を止める。トヨタでは、東南アジアの新型コロナウイルス感染拡大に伴う部品供給不足により、10月の国内生産が当初の生産計画比で15万台減産すると10日に発表していた。

10月の生産調整では、新型SUV「カローラクロス」をはじめカローラシリーズを生産する高岡工場第1ラインで9日間、コンパクトカー「アクア」などを生産するトヨタ自動車東日本岩手工場第1ラインで9日間停止する。受注が集中している新型車の生産にも影響が及ぶため、納期の長期化は避けられないとみられる。

トヨタの10月の減産台数は、海外の18万台を合わせてグローバルで約33万台の影響を見込む。主にマレーシアやベトナムでコロナ影響が長期化していることで、複数の仕入れ先で稼働率が低下。半導体の需給もひっ迫していることから部品供給が滞っている。同様の理由で9月は国内外で約43万台を減産し、生産台数は当初計画から半減した。これらの稼働調整により、2022年3月期の通期生産台数は計画比30万台減の900万台を見込む。