豊田自動織機は26日、フォークリフト用の新たな運転支援システム「SEnS+(センスプラス)」を開発したと発表した。まずはオプション設定し、将来的には標準装備を目指していく。

 新開発のステレオカメラと画像処理技術を用い、後進時などに他の作業者や荷物に衝突することを防ぐもの。狭い倉庫内で使われ、急停止すると荷崩れの恐れがある特有の使用環境を考慮し、警告を出す条件を進行方向や速度に合わせて変えたり、急減速をせずに最終的にはオペレーターの回避操作を求めるなど、安全性と作業性の両立を目指したことが特徴だ。

 まずは三輪の電動フォークリフト「エコア」に65万7800円(消費税込み)でオプション設定し、100台程度の装着を見込む。来年以降、海外向けも含めてオプション設定車を増やしていく考えだ。同社は車両制御機能を持たない後付け製品も5月から発売しており、物流や製造現場での事故防止に役立ててもらう。