アドヴィックスは17日、連結子会社の豊生ブレーキ工業(松本修三社長、愛知県豊田市)とAHブレーキ(伊藤元司社長、同)を来年4月に経営統合すると発表した。アイシンが進めるグループ再編の一環で、両社が生産する電動パーキングブレーキ(EPB)の競争力強化も狙う。
アドヴィックスは豊生ブレーキの第三者割当増資を2018年2月に引き受けて子会社化する一方、日清紡ブレーキのドラムブレーキ事業を同年4月に譲り受け、AHブレーキとして営業を始めた。その後、需要の伸びに伴いAHブレーキはEPB付きディスクブレーキの生産も手がけるようになった。21年3月期の売上高は豊生ブレーキが532億円、AHブレーキが79億円。従業員数(今年3月末時点)はそれぞれ1103人と289人。来年4月をめどにAHブレーキを豊生ブレーキに合併させる。生産技術を移転しやすくするなどしてEPBの競争力を高める。