ブリヂストンは、磐田工場(静岡県磐田市)の生産品目を再編すると発表した。プリンターに使用するローラー部品を中国・広東省とフィリピンの生産拠点に移管し、樹脂配管用の継手の生産をブリヂストンフローテックの埼玉工場とフィリピンから移管・集約して新たに生産を始める。多角化事業を再編し、生産効率化やコスト削減で事業体質を強化する。
プリンター用ローラーは2023年下期をめどに、同製品をすでに生産している中国広東省のグループ会社の普利司通(開平)高機能製品とフィリピンのグループ会社のブリヂストン・プレシジョン・モールディング・フィリピン(BPMP)に集約する。磐田工場で同製品生産に携わる従業員198人は他部門やグループ会社に振り分ける。
樹脂配管用継手は22年下期にブリヂストンフローテック埼玉工場とBPMPから磐田工場に集約し、新たに生産を始める。携わる従業員は約70人の規模になる予定。
磐田工場では防振ゴム生産は継続するが、工場運営責任をブリヂストンから防振ゴムを手がけるブリヂストンエラステックに移管することで事業効率化を図る。