新車・中古車販売チェーンのジョイカルジャパン(中村靖弘社長、東京都品川区)とマッハ車検を展開するマッハ(玉中哲二社長、北九州市小倉南区)は16日、同日付で業務提携したと発表した。双方の加盟店に対し、車両販売と車検を相互に推進する。ジョイカル加盟店は車検獲得の間口を拡充することで整備売り上げを拡大できる。マッハ加盟店は車検以外の車両販売を強化する中で、ジョイカルのリース販売のシステムを組み入れ、顧客のすそ野を拡大する。

 各加盟店の参入時には、ジョイカルの車両販売システム、マッハの車検受付システムを活用する。両社の特徴であるデジタル化された仕組みを活用することで、スムーズな立ち上がりや加盟店の生産性向上に結び付ける方針だ。

 今回の提携に基づいて、各加盟店に両社のシステム導入を推奨する。具体的な数値目標は設定していないが、第1弾として9月からマッハ直営店の小倉東インター店にJASのシステムを導入する。その後、9、10月にかけてジョイカルのFC店が相次いで石川、鳥取、島根の3店舗でマッハタッチのシステムを採り入れる。 

 今後、両社の加盟企業を紹介し合うことで各社の車両販売、車検台数獲得を強化する。さらに、合同での説明会や情報発信も手掛けることで相乗効果を発揮し、出店ペースを加速していく。

 ジョイカルジャパンは新車リースの「セブンマックス」「ノリドキ」などを展開し、全国で550店舗を開設している。JASはクラウド型のアプリケーションシステムで、本部が各店での見積件数、成約台数などを把握できる。一方のマッハは全国に55店舗を展開している。マッハタッチは来店時、受付、車検の整備メニュー選択、次回車検時の予約などをユーザーが自らタッチパネルで行うことでスタッフの省力化を実現している。