東海理化は2日、トヨタ自動車の新型「ランドクルーザー」に指紋認証機能を付けたスタートスイッチが採用されたと発表した。車両盗難の抑止に貢献するとして他社にも売り込む考えだ。
あらかじめユーザーの指紋を登録しておき、スマートキーを携帯して始動スイッチを押すと、スイッチ中央にある指紋センサーで認証を行い、合致した場合のみエンジンを始動させる。また、登録された指紋から、シートやミラーの位置を自動調整する機能も付けた。指紋は最大10件まで登録できる。指紋認証機能は、メルセデス・ベンツや現代自動車で採用例があるが、日本車では初めてだ。東海理化はこの製品により、トヨタから表彰された。
日本損害保険協会によると、ランドクルーザーは昨年11月に実施した車名別盗難状況で2年連続で1位。このため、新型車ではセキュリティー対策を強化した。指紋認証機能で、同車の盗難が減少に向かうかどうか注目される。