三菱電機は28日、鉄道車両用空調装置などの品質問題をはじめ一連の問題を受けて杉山武史社長が辞任し、同日付で漆間啓専務が社長に昇格したと発表した。杉山氏は2日に開いた会見で辞任の意向を表明していた。漆間社長ら新役員体制の下で信頼回復を狙う。

 漆間啓氏(うるま・けい) 1982年早稲田大学商学部卒、同年三菱電機入社。2015年4月常務執行役(FAシステム事業担当)、18年4月専務執行役(社会システム事業担当)などを経て28日付で社長に就任。大分市出身。1959年7月生まれ、62歳。