トヨタ自動車は7月22日、ミニバン「アルファード/ヴェルファイア」や「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」を生産するトヨタ車体の富士松工場(愛知県刈谷市)第2ラインを7~8月に5日間、稼働を止めると発表した。新型コロナウイルスの感染が広がるベトナムからの部品調達が難しくなったため。

稼働停止は、7月29~30日と8月2~4日の計5日間。約3000台の納期に影響が出ると見られる。

トヨタでは、半導体不足により8月2~6日の5日間、「カローラ」「カローラツーリング」を生産する高岡工場(愛知県豊田市)第1ラインの稼働を止めると公表済み。福島県沖地震や半導体不足など、今年に入ってから稼働停止による影響は累計で6万3000台に及ぶ。

突発的な災害のほか、先行きの見えない半導体不足や新型コロナウイルス感染拡大がサプライチェーン(供給網)を揺さぶる状況が続いており、トヨタに限らず、自動車メーカー各社では、当面は綱渡りの生産を余儀なくされそうだ。