アフリカでは日本の中古車需要が旺盛

 トヨタ自動車は、日本からアフリカ向けに中古車輸出を本格化する。中古車事業を手がけるグループのトヨタユーゼック(北口武志社長、千葉市美浜区)、豊田通商が2年前に立ち上げた輸出の仕組みを活用してアフリカ向け中古車の輸出規模を年間数千台規模に増やすとともに、今後3年かけて認定中古車店をアフリカ全土に拡大する。年間400万台程度とされる中古車市場にトヨタの中古車で攻勢をかけてシェアアップを図る方針だ。

 日本中古車輸出業協同組合(佐藤博理事長)によると、2020年の日本からの中古車輸出先としてケニア(約6万3千台)、タンザニア(約4万9千台)、南アフリカ(約4万2千台)などのアフリカ諸国が上位10カ国に入った。首位のアラブ首長国連邦(UAE)向けもアフリカや中東向け輸出の中継地となっており、アフリカで日本の中古車需要は旺盛という。

 トヨタは現在、アフリカで認定中古車店「オートマーク」を南アなど、20カ国に219店舗を展開している。今後3年間でオートマークをアフリカ全土に広げる。認定中古車店の販売台数を現在の約4万5千台から倍増する。

 オートマーク店で販売する中古車は、主に現地で仕入れているが、今後はトヨタグループが日本から直接輸出する中古車を増やす。トヨタは2年前からトヨタユーゼック、豊田通商と連携して国内系列ディーラーが下取りした低年式の中古車をオークションを介さず、アフリカに輸出する事業に試験的に取り組んでいる。この仕組みを本格的に運用、中古車輸出台数をこれまでの年間数百台から今年は数千台規模に増やす。ハイブリッド車(HV)を含め、日本製の良質な中古車を供給することで中古車市場でのトヨタ車のシェアアップにつなげる。

 トヨタのアフリカ事業を担う豊田通商の今井斗志光アフリカ本部COO(最高執行責任者)は「中古車上流の仕入れをどうするかが大きなテーマだ。良質なクルマを安価に仕入れることが競争力につながる」としている。日本では需要のない低年式車を直接輸出することで、グループで中古車事業の収益の確保を図る。