セイノーホールディングスは、新型コロナウイルス感染症のワクチンなどの安全・確実な輸送に向けて、QRコード(二次元バーコード)を活用して荷受け時の“なりすまし”を防ぐスキームを構築したと発表した。同社傘下でオンデマンド配送を展開するGENie(田口義展社長、東京都中央区)の処方薬配送サービス「アルー」を応用した。ワクチンに添付した医療機関ごとのQRコードによって、正しい配達先だと確認できた場合にのみ引き渡す仕組みとした。

 ワクチン輸送のスキームでは、配達前に受取人にメールでQRコードを送付し、それを配達担当ドライバーが携帯電話で読み取り本人確認を行う。すでに同社の地元の岐阜県大垣市が導入した。ワクチン以外でもより確実な配達が求められる場合にこのスキームが効果的としており、利用の拡大を目指す。