CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都港区)は、2021年6月度のCM好感度ランキングを公表した。銘柄別総合ランキングでは、豪州産キウイフルーツのCMが首位に浮上、日清食品「カップヌードル」が2位。上位常連の携帯キャリアはソフトバンクの9位が最上位だった。自動車業類は5カ月連続してトップテンを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象やその商品に対する購買意向などを聞いた。今回の対象期間の21年5月20日~6月19日に放映された全CMは2490銘柄(前月比30銘柄増)。このうち自動車業類は65銘柄(同8銘柄増)だった。

 自動車業類では、スズキ「ソリオ」が首位に返り咲き、ホンダ「ヴェゼル」が2位だった。CM総研はこれらの中から、6度目の業類首位を獲得したソリオに注目した。

 CMは吉沢亮、橋本環奈、パパイヤ鈴木らが5人組パフォーマンスグループ“SOLIO5”に扮し、「♪ソ・ソ・ソリオ」という歌に合わせて“買い物ダンス”をマルシェで披露するというもの。彼らが「たっぷり積める ゆったり乗れる」などと楽しげに歌いながら、ソリオの特長を紹介する様子を描いた。若年層や40歳以上を中心に、性別を問わず多くの支持を獲得。モニターからは音楽が印象的というコメントが目立ち、CM好感要因の「音楽・サウンド」では総合7位にランクインした。

 また「音楽・サウンド」のランキングでは、藤井風の「きらり」を使用したヴェゼルが総合5位につけた。このほか自動車業類では、藤原さくらがカバーした「君は天然色」を使用したダイハツムーヴキャンバス」、オカモトズと菅田将暉のコラボ楽曲「キープ・オン・ランニング」をBGMに展開したトヨタ『カローラ』なども音楽をフックに得票した。