自動車技術総合機構 交通安全環境研究所 日本交通科学学会 理事 松井靖浩氏

日本で発生した車対歩行者の死亡事故では、車が単路を走行中、横断している歩行者へ衝突する事例が最も多い。事故には至らないが極めて危険な状況であるニアミス事象においても、同様の傾向が示されている。ニアミス事象は、実際の車対歩行者事故の状況を把握する上で活用可能であることが判明している。本調査では、車が直進中、左右から歩行者が横断するニアミス事象101…