三菱ふそうトラック・バスは30日、走行距離に応じて月ごとのリース価格が変動するトラック向け金融商品「FUSO(ふそう)マイレージリース」の取り扱いを7月1日から開始すると発表した。トラックは季節要因などの需要変化で稼働が左右されるが、走行距離に応じたリース商品で事業者のニーズに対応する。同社によると走行距離によって月額リース料金が変動するトラック向けの商品はアジア初という。
サービスはふそうファイナンシャル(メルセデス・ベンツ・ファイナンス)が提供する。同社のテレマティクス技術「トラックコネクト」によって、インターネット経由で稼働中のトラックの情報を取得し、月間の走行距離を把握、リース料金に反映する。料金は走行距離の変動分に加えて、固定の月額基本料金が必要となる。
同サービスは一昨年前からの試用運用を経て商品化にこぎつけた。ふそうファイナンシャルのパヴェル・パルーバ営業本部長は「商用車ビジネスに携わる事業者は、経済の状況変化のみならずコロナ禍のような予測不能な要因によって毎月変動するビジネスに直面するが、ふそうマイレージリースを通じてお客さまに安心感を与えることができるものと確信している」と述べた。