日本ミシュランタイヤは30日、オンラインで新製品発表会を開催し、プレミアムコンフォートタイヤ「プライマシー」シリーズに「eプライマシー」を追加して8月3日に発売すると発表した。低燃費性能、快適性、摩耗のしにくさを追求し、電動車向けの商品として位置づけて販売増に取り組む。

 新開発の高弾性ゴム「エナジーパッシブコンパウンド」を採用し、ゴムの変形によるエネルギーロスを抑えることで転がり抵抗を低減した。「マックスタッチコントラクション」技術で内部構造を最適化し、さまざまな走行条件でも接地面が安定して偏摩耗を抑制する。トレッドパターンには「サイレント・リブテクノロジー」を採用。タイヤパターンから発する音圧を一定に保ち、モーター走行時でも優れた静粛性を実現した。

 製造時におけるサスティナビリティの配慮として天然ゴム由来の原材料を20%配合したほか、スリムベルトに再生スチールなども導入し、密着方法の改良でゴムの使用量削減にもつなげた。

 15インチから20インチまでの27サイズをラインアップし、価格はオープン。今後、サイズの拡充も予定する。従来のプレミアムコンフォートタイヤ「プライマシー4」も併売する。須藤元社長は「ユーザー一人ひとりが環境課題にも貢献できる製品として、性能を体感してほしい」と述べた。