i-SMAS少額短期保険のHP

 住友三井オートサービス(SMAS、露口章社長、東京都新宿区)は29日、少額短期保険業に参入すると発表した。契約するリース車両の修理費用を補償する独自の保険を販売する。損害保険会社で契約する自動車保険から車両の補償を分離することで、ユーザーが支払う保険料を希望に応じて柔軟に設定できるようになる。運転時の挙動によって保険料が変動する「テレマティクス型」保険も投入し、自動車リース市場での差別化につなげたい考えだ。

 自動車リース事業者が少額短期保険業に登録するのは初めて。子会社のSMAサポート(同)が2020年11月に設立したⅰ―SMAS少額短期保険(三谷一社長、東京都新宿区)が7月をめどに販売を開始する。リース車両を対象に車両の損傷補修に必要な費用を補償する「リース車両修理費用保険(リペア保険)」を開発し、ビジネスモデル特許を出願した。

 リース契約者は、損保会社で対人、対物といった賠償責任補償と車両補償を一括して契約するのが一般的だが、車両保険を使うと契約更新時に等級がダウンし、保険料アップにつながるケースが少なくない。損保会社の自動車保険とは別に独自の車両補償を用意することで、契約者のリスクを分散する。

 また、テレマティクス機能によって収集したドライバーの運転挙動に応じて保険料を割り引き、上乗せする商品も用意する。スマートドライブが開発した安全運転評価技術を活用し、安全でエコな運転をするユーザーの保険料を低減する。

 自動車リース市場は堅調に推移するものの、法人契約数の伸長は鈍化しており、頭打ちの状況にある。リース各社はテレマティクスを活用した運行管理や車両数の最適化提案に力を入れるなどしているものの、リース内容やサービスなどで競合との違いを生み出すのは簡単ではないのが実情だ。こうした中、車両の運行コストに直結する保険を自前で手掛けることで、市場での競争力を高めていく狙いだ。