EV電池交換ステーション

 ENEOS(エネオス)ホールディングスは、北米スタートアップ企業のアンプルとの協業で、国内で電気自動車(EV)蓄電池交換サービスを事業化すると発表した。今年度内にタクシー事業者や貨物運送事業者を対象とする実証実験を実施して有用性や事業性を検証する。

 エネオスHDはアンプルが独自開発したEVの蓄電池を自動交換するロボットを使ったEV電池交換ステーションを国内で事業化することを目指す。ガソリン車の給油と同様に、低コストでスピーディーにEVのバッテリーを交換するサービスを実現。充電に時間を要し、航続距離が短いEVの不満を解消するサービスとして事業化する。将来的には、蓄電池ステーションを大きな定置用蓄電池として活用することも検討する。

 エネオスHDはEVの普及が進むことを想定してさまざまなEV関連事業の検討を進めており、EV用電池交換サービスの事業化を検証する。

 アンプルは北米で輸送事業者向けに蓄電池交換技術を使ったエネルギー供給サービスを展開しており、2021年中に北米以外への進出を計画している。