循環型再生エネルギーシステムのイメージ図

 宇宙航空研究開発機構(JAXA、山川宏理事長)とホンダは14日、人が宇宙で滞在・活動するための酸素やエネルギーを拠点や移動用車両に持続的に供給する「循環型再生エネルギーシステム」の実現性の検証を始めると発表した。

 検証するのは、太陽光エネルギーで水を電気分解し、酸素と水素を製造する「高圧水電解システム」、酸素と水素から電気と水を発生させる「燃料電池システム」を組み合わせたエネルギーシステム。JAXAとホンダは2020年11月に共同研究協定を締結しており、JAXAが月周回有人拠点における酸素製造と月面移動車両への電気供給への適用に向けた検討条件の設定、ホンダが技術検討を進めてきたという。

 21年度はこれまで検証してきた要素技術に関する課題を踏まえ、試作評価などを通じてシステムの実現性を検討する。来年度はシステムの成立性を検討する予定。