日本自動車輸入組合(JAIA、ティル・シェア理事長)が4日発表した5月の外国メーカー車新規登録台数(貨物車、バス含む)は、前年同月比61・9%増の2万275台だった。前年同月実績を上回るのは3カ月連続で、5月単月の台数としては過去7番目に多かった。海外生産の日本メーカー車を含めた輸入車新規登録台数も同75・5%増の2万5993台と大幅な反動増となった。

 登録車全体に占める外国メーカー車のシェアは10・5%で、5月単月としては過去最高だった。外国メーカーの乗用車をブランド別で見ると、メルセデス・ベンツが同60・8%増の4327台で3カ月連続の首位となり、BMWが2606台(同52・8%増)、フォルクスワーゲンが2603台(同62・2%増)と続いたが、いずれも19年5月実績は下回った。ルノー、シトロエン、ランドローバー、スカニアの4ブランドが5月単月としての最多台数を記録した。

 価格帯別では、1千万円以上が同43・2%増の1937台、400万円以上1千万円未満が同61・7%増の9287台、400万円未満が同46・7%増の7116台と、いずれも大幅増となった。

 日本メーカーの輸入車は、同150・0%増の5718台だった。ブランド別でみると、日産は小型SUV「キックス」がけん引して同16倍の2872台、トヨタは同89・5%増の2134台だった。