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 住友化学は3日、環境負荷低減技術と新素材の開発拠点を千葉地区(千葉県袖ケ浦市)に新設すると発表した。2024年3月の稼働を予定しており、既存施設との統廃合や移管も併せて進め千葉地区の研究開発体制を強化する。

 今回の研究開発拠点の新設は、カーボンニュートラルの実現に向けた動きが本格化する中で、千葉地区の研究エリアを環境負荷低減技術と新素材の研究開発拠点に変革するための取り組みとする。

 千葉地区では高分子設計や触媒、プロセス、コンパウンド、加工といった技術のほか、実証設備も備えている。新たに研究棟を設けることで多様な人材と知識、技術を集約する。

 環境負荷低減技術のみならず、次世代モビリティや第5世代移動通信システム(5G)向けの高分子材料の開発などにも結び付ける。