ボルグワーナーは19日、電動アシストターボチャージャー「eターボ」を欧州自動車メーカーの高電圧ハイブリッド車(HV)に供給すると発表した。トルクの立ち上がり応答時間を50%短縮し、ターボラグの解消を実現。エンジンの性能や効率を高めると同時にダウンサイジングを進めることができるため、燃費向上と排出ガス低減に寄与するとしている。

 同社の電動ターボが高電圧HVに採用されるのは初めてとなる。eターボは機械式ターボチャージャーをベースにした製品。シャフトに超高速電気モーターが直結され、パワーエレクトロニクスと一体化されている。発電機としても機能し、余剰排気エネルギーを回生することで電気エネルギーに変換することができるといった特徴も持つ。

 eターボを搭載した高電圧HVの生産は、2023年9月から開始する予定となっている。