オンライン会見した武藤社長(右)

 パナソニックモバイルコミュニケーションズ(武藤正樹社長、横浜市都筑区)は19日、法人向けタブレット端末「タフブック」の新型「FZ―S1」を20日発売すると発表した。過酷な環境での使用を想定した「頑丈設計」をコンセプトとし、従来比2割の軽量化と同1割の薄型化を実現しながら耐環境性能をさらに向上させた。水で濡れた手などでもタッチ操作が可能なモードも搭載して使い勝手を高めた。2021年度は12万台の販売を見込む。

 頑丈設計では独自試験で150センチメートルの高さからコンクリート面に落下しても動作することを確認。また、耐環境性能では防塵・防滴の国際規格で完全な防塵構造と水中で一定時間使用できるかなどをテストする「IP65/IP67」に準拠。直射日光の下でも視認できる高輝度画面と反射防止用フイルムも備える。

 タフブックは自動車向けで、大型車4社と乗用車8社に採用実績がある。アフターマーケットの整備でも販売を広げており、同日オンラインで会見した武藤社長は「今後も整備の分野は成長する領域だろう」と話した。

 販売価格は16万5千円前後を想定している。