東海理化は18日、フェンダー格納式のデジタルアウターミラーを開発したと発表した。安全性や燃費の向上に役立つとして自動車各社に売り込み、2024年頃の量産を目指す。
後方や車両周囲を確認するカメラと方向指示器、乗降時の足もと照明などを一体化し、電動で格納できるようにした。一般的なドアミラーより前方にカメラを配置することで確認範囲が広がる。空気抵抗もドアミラーに比べ9割減るため、高速走行時の燃費改善に役立つという。
乗用車用の電子ミラーは16年に解禁されたが、ドアミラー位置にカメラを組み込むタイプはコストが高いため思うように普及していない。ただ、燃費や電気自動車(EV)の航続距離を考慮すると、安全性に加えて空気抵抗の小ささが新製品の利点になると同社では見ている。今後もミラー映像を分析して危険を警告するなどの技術開発を進め、自動車各社へ電子ミラーを提案していく考えだ。