レクサスのEVコンセプト「LF-Zエレクトリファイド」

 トヨタ自動車は18日、高級ブランド「レクサス」で、同ブランド初となるプラグインハイブリッド車(PHV)を2021年、電気自動車(EV)専用モデルを22年に導入すると発表した。具体的な導入地域については公表していない。レクサスでは25年までに全車種に電動車を設定、同年までに10モデル以上の電動車を新たに投入する計画を掲げており、電動化を加速させる方針だ。

 新たに投入するPHVやEVはこれまでハイブリッド車で培ってきたモーターやインバーター、バッテリーなどの電動化技術を活かす。これに加えて、今後導入するEVでは、四輪駆動力制御技術「ダイレクト4」や直感的なステアリング操作を実現するステアバイワイヤといったEVならではの新しい価値を提供する構えだ。

 同日、レクサス電動車の世界累計販売台数が200万台を超えたと発表した。HVの「RX400h」を2005年に投入後、現在は90以上の国と地域で9車種の電動車を展開。これまでの二酸化炭素(CO2)排出抑制効果は累計約1900万トンに及び、15年間で毎年約30万台分のCO2排出をゼロにしてきたことに相当するという。レクサスでは50年までに資源の調達から製造、廃棄にいたるまでライフサイクルアセスメント(LCA)でのカーボンニュートラル実現を目指している。