豊田合成は17日、メキシコでエアバッグ用部品の生産を今年3月に始めたと発表した。エアバッグの世界生産を2023年度までに18年度の約1・6倍に当たる1億個に増やす計画の一環だ。
豊田合成ノースアメリカが全額出資する「タペックスメキシカーナ」が本社工場の近隣でモンテレイ工場を稼働させた。新たに約100人を雇用し、エアバッグの主要構成部品であるバッグを生産する。
バッグは縫製に手間がかかるため、同社は人件費が安いメキシコやベトナム、中国で集中生産して世界の主要拠点に供給している。モンテレイ工場の稼働で、バッグの生産能力は年間800万個増えるという。主に北米の日系を中心とする自動車メーカーにエアバッグとして納入する。