豊田合成は14日、独立系でシートベルトやエアバッグなどを手がける芦森工業に出資すると発表した。芦森工業の大株主である日本毛織から芦森の発行済み普通株式13・89%を14日の終値で取得する。豊田合成は近年、マツダとの取引を増やしている。マツダやスズキを主取引先とする芦森工業との協業を強化し、トヨタ自動車以外への売り込みを強化する。
豊田合成は芦森工業に出資後、社外監査役と執行役員を派遣する。提携は「エアバッグやシートベルトなど自動車安全部品の技術開発」「製造拠点の相互活用」「購買などサプライチェーン(供給網)の最適化」の3分野だ。技術開発面では、シートベルトとエアバッグの一体的開発などにも取り組む。
豊田合成はトヨタ系でエアバッグやシートベルトの世界大手。