いすゞ自動車が13日に発表した2021年3月期通期連結業績は、2期連続の減収減益となった。グローバル販売台数は、上期に新型コロナウイルス感染拡大による新車需要減の影響を受けたが、下期では国内・海外ともに前年同期を上回って推移。この回復基調の継続により、22年3月期通期の世界販売台数は、前年同期比32・3%増の73万4千台と過去最高を見込む。売上高は、子会社化したUDトラックスの2200億円がプラスに働き過去最高を予想する。

 グローバル販売実績は、同7・5%減の55万5千台。CV(商用車)は同10・0%減の26万台、LCV(ピックアップトラックおよび派生車)は同5・1%減の29万5千台。新型コロナの感染拡大により上期に需要減の影響を受けたが、下期はCV・LCVの台数が対前年を上回った。

 22年3月期通期の売上高が同31・0%増の2兆5千億円と過去最高を見込む。このうち、子会社化したUDトラックスの売上高は2200億円が貢献する。

 営業利益は、原材料価格の高騰や物流費上昇により200億円の減益要因となるが、売上高の増加により、同78・0%増の1700億円を予想する。