日本自動車輸入組合(JAIA、ティル・シェア理事長)が11日発表した4月の外国メーカー車新規登録台数は、前年同月比47・8%増の1万6501台だった。前年実績を上回るのは2カ月連続で、上昇幅は4月単月としては過去最大だった。海外生産の日本メーカー車を含めた輸入車新規登録台数も同54・5%増の2万2082台と、コロナ禍影響で新車供給が落ち込んだ前年同月の反動が顕著だった。

 外国メーカー車では、主力の「Aクラス」や今年1月に全面改良した「Sクラス」がけん引したメルセデス・ベンツ(MB)が同40・4%増の3213台で首位となり、BMWが2263台(同33・8増)、フォルクスワーゲン(VW)が1954台(同21・6%増)で続いた。ジープ、ルノー、ポルシェ、フィアット、ランドローバー、アストンマーティンの6ブランドは4月単月として最多台数を記録した。100台以上の新規登録があった全ブランドで前年を上回り、MBとVW以外は1月からの累計台数でも前年比プラスとなった。

 パワートレイン別に内訳を見ると、クリーンディーゼルエンジン車の比率が30・7%だった。電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)を合わせた電動車のシェアも15%超となるなど徐々に普及が進む。価格帯別では1千万円以上が同31・4%増の1895台、400万円以上1千万円未満が同51・0%増の7264台、400万円未満も同37・7%増の5860台といずれも大幅増だった。

 日本メーカーの輸入車は同78・5%増の5581台だった。小型SUV「キックス」がけん引した日産自動車が2292台(同1209・7%増)だったほか、ダイハツ工業からのOEM(相手先ブランドによる生産)を受けインドネシアで「ボンゴバン」「ボンゴトラック」を生産するマツダも137台(同495・7%増)と大幅伸長した。