PEセパレーター(イメージ)

 日本板硝子(NSG)は10日、バッテリーセパレーター事業を米国エンテックに譲渡すると発表した。譲渡株式数は3万5千株。譲渡価格は非公表だが、約46億円の譲渡益を見込む。8月をめどに譲渡する。

 NSGのバッテリーセパレーター事業を吸収分割により、同社が新設する日本板硝子コンパス(NSGC)に継承させたのち、NSGCの全株式をエンテックが国内に設立するエンテックジャパンに譲渡する。

 NSGは、譲渡益の一部をエンテックジャパンに出資する。取締役を派遣するなどエンテックとともにバッテリーセパレーター事業を運営する。

 エンテックは鉛蓄電池用、リチウム電池用セパレーターの開発、製造を手がける。特にポリエチレン(PE)セパレーターにおいては大きなグローバルシェアを持つ。

 NSGはバッテリーセパレーター事業を発展させ、事業価値の向上を図るには、確固とした事業基盤を持つエンテックの下で事業強化を図るとことが最良と判断した。