トヨタイムズのCM
トヨタイムズのCM

 CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都港区)は、2021年4月度のCM好感度ランキングを公表した。銘柄別総合ランキングではNTTドコモのイメージCMが2カ月連続の首位、リクルートの就職情報メディア「タウンワーク」が2位に浮上した。自動車業類は3カ月続いて総合トップテンを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象やその商品に対する購買意向などを聞いた。今回の対象期間の2021年3月20~4月19日に放映された全CMは2692銘柄(前月比273銘柄増)。このうち自動車業類は64銘柄(同3銘柄減)だった。

 自動車業類ではスズキ「ソリオ」が5カ月連続の首位を獲得した。吉沢亮、橋本環奈、パパイヤ鈴木らが扮する〝SOLIO5〟がマルシェを訪れ、歌い踊りながら買い物を楽しむ新CMで好スコアを記録。10歳代の男女や40、50歳代男性を中心に票を得た。2位は日産自動車の「ノート」、3位は日産の企業CMだった。

 これらの中からCM総研は業類5位にランクインしたトヨタ自動車の「トヨタイムズキャンペーン」に注目。テレビ東京の元アナウンサーで現在は同社に転職した森田京之介氏がトヨタイムズ新人記者に扮し、トヨタ自動車東日本の東富士工場跡地(静岡県裾野市)に建設される「ウーブン・シティ」について「新しいものなのに何かがつながっている。そんな感覚を覚えました」などとレポートするCMがスコアを伸ばした。

 また、欧州カー・オブ・ザ・イヤー2021を「ヤリス」が受賞したことをアナウンスする新CMでも得票。幅広い世代の男性から支持された。CM好感要因では「時代の先端を感じた」で最も多くのポイントを獲得。同社らしいスケール感のある映像展開が視聴者の関心を集めていることがうかがえる。