TDKは、リチウムイオン電池大手の中国の寧徳時代新能源科技(CATL)と二次電池事業で提携すると発表した。リチウムイオン電池に関するクロスライセンス契約を締結するとともに、合弁会社を2社設立する。両社で、電気自動車(EV)向け製品で戦略的な協業関係の構築も検討していく。
TDKの子会社で、小型二次電池事業を手がける中国のアンプレックス・テクノロジー(ATL)と、CATLがクロスライセンスを締結するとともに、両社の二次電池技術やノウハウを融合して電動二輪車など向け中型二次電池の開発、製造に特化した合弁会社を新設する。
合弁会社は2社で、二次電池セルを手がける合弁会社は、資本金50億元(約772億円)。二次電池パックを開発・製造する合弁会社は、資本金が10億元(約154億円)。出資比率は、電池セルの合弁会社がCATLが70%、ATLが30%。電池パックの合弁会社がATLが70%、CATLが30%。いずれも社名は未定。
TDKはEV向け電子部品やDC/DCコンバーターなどの事業を強化してきた。今後、CATLの二次電池を含む車載用のパワーユニット向けに車載用電子部品や電源製品を提供するなど、戦略的な協業関係の構築も進めていく方針だ。