成田赤十字病院 新生児科第2部長 川戸仁

現在日本の出生数は2019年で約86万人とこの数年少子化への拍車がより一層強まっている。要因として、出産を取り巻く母体の状況や社会構造の影響が大きいと思われるが、一方で出生体重2500㌘未満の低出生体重児の割合は全体の9・4%、1500㌘未満の未熟児の割合は全体の0・7%であるということをご存じであろうか(図)。そのような背景の中、著者は小児科医…