運行、安全などさまざまな情報の一元管理サービスを提供して事業者を支援

 日野自動車のグループ会社のモビロッツ(渡部雅成社長、東京都新宿区)とITサービスを提供するSCSKは26日、運行管理者やドライバーが現場で抱える課題の解決を支援するクラウドサービス「ロジビズUP!」の提供を開始すると発表した。輸送業に関わる車両や運行、安全などに関する重要な情報を一元管理して、輸送業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する。

 両社でサービスを企画・立案した。モビロッツが顧客の業務効率化にまで踏み込んだ提案に取り組み、SCSKがIT実装を支援する。共同で提供する新サービスでは、経営・労務・車両・運行・安全の5分野の情報を一つのクラウドで一元管理する。従来は、それぞれ別々のソリューション企業によって管理されることが多かったが、一元管理によってさまざまな情報活用の利便性を高め、経営者やドライバー、運行管理者の業務効率化を支援する。

 5月からモビロッツの顧客2社に対して試験運用を始める。まず経営管理と車両管理機能を提供する。9月末にトライアル期間を終えて10月以降、関東・甲信越エリアから順次提供を始める予定。

 日野のコネクテッドサービス「日野コネクト」をはじめ、他社のサービスとも連携して機能を拡充していく。将来的には、蓄積したデータを活用した予防保全や代替提案、運送効率・コスト改善サービスを検討する。